しゅんしゅんど 薬缶コけっぱる 部屋の中 しんしん積もる 音コば聞いで
しゅんしゅんど やがんこけっぱる へやのなが しんしんつもる おどこばきいで
この歌は、津軽の冬(安田蝸牛さんからいただいて)の津軽弁バージョンです。

しゅんしゅんと鳴る薬缶の音と、しんしん積もる雪の音。
暖かい部屋の中では躍動感のある薬缶の蒸気が、寒い外ではしんしんと静寂の中ただただ積もる雪の音が。
「音」がメインとなっている短歌でしたので、「音コ(オドコ)」という言い方にしてみました。
「音」といえば、「しんしん積もる」のフレーズを、「のっさど積もる」にしようとも思ったのですが、そうしてしまうと元の短歌の良さが失われてしまう気がしまして。
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ちなみに「のっさど」は、なにか軽いもの(雪とか砂とか枯れ草とか)がたっぷりというイメージ。
「がっぱど」になると、「のっさど」のような軽さよりも、重さを感じるほどたくさんというイメージ。
私の「津軽の冬に(津軽弁)」で「がっぱど」を使っているのは、軽そうに見えても綿雪は水分を含んでいるので、つもり続ければ重くなる…という意味で使っています。
改めて、津軽弁にして短歌を詠み直してみると、さらに津軽の情景に近づく感じがします。
最近、少し更新ペースが落ちていますが、お時間のあるときにまた読んでいただけたら幸いです。
最後に、安田蝸牛さん、改めてありがとうございました!