津軽野の 田植え終わりて 吹く風は 麦わら揺らし 夏を呼び込む
つがるのの たうえおわりて ふくかぜは むぎわらゆらし なつをよびこむ
田植えの時期が終わると、津軽平野は緑一面になる。
吹き抜ける風は、農作業をする人の麦わら帽子を揺らしながら、夏を呼びに行っているのだろう。
長い長い冬が終わり、
春の暖かさが当たり前の日々が続くようになると、
津軽は田植えの時期に入る。
隣近所が力を合わせ、
当番制でそれぞれの田んぼに苗を植えていく。
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田植えが終われば、
津軽平野は絨毯を敷いたような緑一色になる。
その緑の絨毯がさやさやと風にそよぎ、
苗の成長とともに、それはまるで波のように大きくなっていく。
農作業をする人々の麦わら帽子を揺らす風は、
涼をもたらしながら、
きっと夏を迎えに行っているのだろう。