オレンヂの 光に染まる 斜陽館 太宰の心 今も伝へし
おれんじの ひかりにそまる しゃようかん だざいのこころ いまもつたえし
オレンジ色の夕暮れに染まる斜陽館。
幼少の頃の太宰治は、この夕日をどうみていたのだろうか。
津軽の作家と言えば「太宰治」。
斜陽館は、その太宰治の生家であり、
幼少時代を過ごした場所です。
場所は、青森県五所川原市金木町(旧・青森県北津軽郡金木町)
私の祖父が、金木町出身ということもあり、お花見の時期は芦野公園に桜を見に行ったものです。
高校の頃に、父から太宰治の小説「津軽」を手渡され読んだのですが、その当時はあまり印象に残らなかった気がします。
それは、まだ津軽から出たこともなければ、社会に出たこともない子供だったからかもしれません。
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最近、改めて「津軽」を読み直してみたのですが、あの頃と違って、とても心に響きました。
太宰治の津軽への愛が、痛いほど伝わるのです。
見栄っ張りで、強情で、不器用で、素直なじゃなくて、誤解されやすい。
それでいて、変なところで情が熱くて憎めない。
ああ、そうだよね、だから父は「津軽」を勧めてくれたんだね、と。
娘にとっての「津軽」は、おじいちゃんやおばあちゃん、いとこたちがいる楽しい場所。
いつか、大人になったら、私も父がそうしてくれたように、太宰治の「津軽」を手渡してみようと思います。