南天の葉脈

南天の 葉脈浮かび ふち赤く 黄昏色の 星は流るる

なんてんの ようみゃくうかび ふちあかく たそがれいろの ほしはながるる

南天の葉の葉脈が黄色く浮かび上がり、葉の先は赤く染まり始めている。それはまるで、黄昏色の流れ星のように、緑の葉に文様をつけていく。

秋も深まり、
朝晩が冷え込むようになりました。

秋風、
秋の空、
秋の夜。

秋というだけで、
いつもより特別感が増すような気がします。

今回の短歌は、
盆栽として昨年かった南天を詠みました。

自分で育てるまでは、
いつのまにか真っ赤になっていた南天の葉。

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実際に毎日水やりをしていると、
葉脈が黄色く浮かび上がり、
そのころに葉先から赤く染まってくるかのよう。

緑の葉を夜空にたとえるなら、
その葉脈はまるで流れ星のよう。

今は紅葉シーズン真っただ中。

この時期しか見ることのできない一瞬を、
何かの瞬間にふと感じられたらいいな。

そしてやっぱり、
短歌を詠むのは心が落ち着きますね(しみじみ)


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秋は寄り添う

やわらかな 光を透す 秋の葉は つつみ寄り添う 人の心に

やわらかな ひかりをとおす あきのはは つつみよりそう ひとのこころに

秋になり水分が少なくなった葉は、まだ強い日中の日差しを柔らかな光に変えてくれる。
そうして、少しずつ、町全体を秋色に変えていくのでしょう。

更新が大分遅くなってしまいました。

津軽を襲った大雨被害も、農作物の被害は多くとも、
人的被害がなかったことが救いでした。

今年は全国で豪雨の被害があり、
同じように心を痛めている方も多いと思われます。

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それでも、自然の力というものはすごいもので、
季節は確実に秋へと移り、その時の流れがまた、心強くもあります。

青々とした葉は、
少しずつ水分をなくし、
その色を薄くした分、
光りをよく透すように。

強すぎることのない光が、
傷ついた心に寄り添ってくれるように。

そうして、
人も街も、だんだんと秋色に染まっていくのでしょう。


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枯れる向日葵

朽ちるほど 首を垂れる 向日葵や 秋風に揺れ 静かに眠れ

くちるほど こうべをたれる ひまわりや あきかぜにゆれ しずかにねむれ

夏の暑さが懐かしく感じる頃には、向日葵の花はもう枯れて眠るように秋風に揺れている。

夏の強い日差しに、
まっすぐと立ち向かう向日葵。

葉は大きく張り、
花も大きく鮮やかに咲く。

それはまさに、
人生を謳歌するかのように、
溌剌としたさわやかさ。

そして、
いつしか季節が変わり。

暑さは遠くなり、
寒さが近くなる。

あの向日葵は、
枯れていく。

水分のない葉は、
カラカラと秋風に揺れ。

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太陽に向かう大輪の花は、
今は大地を眺めるのみ。

でもそれは、
悲しいわけじゃない。

たくさんの種が、
土に落ちたから。

冬の寒さを越え、
春が来たら芽吹くように、
ずっと見守っていたいから。

枯れた向日葵は、
慈しみにあふれている。

年老いたものだけが持つ、
清らかで美しい真実の姿。

どうか、
秋の日差しに包まれて、
安らかな眠りを。


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読書の秋

見開いた 活字の海は 秋の夜に 我を誘う さあ漕ぎ出でな

みひらいた かつじのうみは あきのよに われをいざなう さあこぎいでな

静かな秋の夜。久々に開いた本は、まるで手招いてるかのように私を誘う。こんな時は集中して本の世界に没頭しよう。

静かな秋の夜。

スマホもテレビも、
音楽さえも消した部屋。

ただ、静けさだけが満ちている。

こんな秋の夜は、
やはり読書が一番いい。

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ページを開くと、
そこは活字の海。

この字に意味があり、
この字が物語を表している。

読書だけの夜もいい。

さあ、
活字の海へ漕ぎ出そう。


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秋風に

枯草を 揺らす秋風 行き連れよ 雲を渡りて 天つ空へと

かれくさを ゆらすあきかぜ ゆきつれよ くもをわたりて あまつそらへと

軽やかに枯草を揺らしていく秋の風よ。あの雲を渡って空へと連れて行っておくれ。

こちらは、
久々の秋晴れです。

外に出ると、
心地よい風が通り過ぎていきます。

色づく葉を揺らし、
枯草を揺らし、
かろやかな風は、
まさに自由そのもの。

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秋晴れの空に浮かぶ白い雲。

かろやかな風は、
何かに疲れ気味の心のよどみも、
持ち去ってくれるよう。

あの白い雲を渡って、
空の彼方まで。

さわやかな秋晴れの日は、
ただそれだけでありがたい。


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