花の終わりに

花はみな 盛りを過ぎて 散りぬれど 葉を纏う実は 秋を待つなり

はなはみな さかりをすぎて ちりぬれど はをまとうみは あきをまつなり

満開の花も時が経ち散ってしまったけれど、その葉に隠れるように育つ実は、夢を抱きながら秋を待っている。

花の盛りは短い。

永遠に咲き続ける花は存在しない。

人は花の美しさをとどめておこうと願うけれど、花にとってはどの季節も同じ。

若芽が吹くときも、満開の時も、葉を茂らせる時も、豊かな実をつけるときも、寒さに眠るときも。

1年というサイクルの中で、そのステージを精一杯生きている。

台風や日照り、梅雨に豪雪、さまざまなことがある。

それでも、そのサイクルを崩すことなく。

この小さな花も、あの大きな木も、きっと同じ。

そう考えると、ただ尊敬の念を抱くのみ。

私のミニ盆栽たちも、花が終わるもの、新たに咲くもの、実をつけ始めたもの、葉を増やすもの、さまざま。

そのひとつひとつがとても愛おしく、とても尊い。

心が落ち着かないときは、自然に触れるといい。

人によってそれが、海だったり、山だったり、野原だったり、高台だったり、川だったり、滝だったり、田畑だったり、沼地だったり。

行くことがかなわないのなら、せめて、映像や写真だけでも。

自然から学ぶことはたくさんあるということを、今この年齢になっても常々思います。

この短歌を詠んだ人
ふじこ

こんにちは、あなたに寄り添う心の短歌のふじこです。
2017年から短歌を詠み始め、気が付けばもう500首以上になりました。日々の風景、育児、心、そして、生まれ育った津軽を主に詠んでいます。今は遠きふるさと津軽を思い「津軽百首」を制作中。

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