届かぬ恋に

叶わぬと 知らずにいれば この花も 枯れることなく 咲いただろうか

かなわぬと しらずにいれば このはなも かれることなく さいただろうか

叶わない恋だと知らないままなら、この恋心も消えることがなかったのでしょうか。

胸に秘めていた思い。

あなたに伝える前に、
叶わないと知ってしまったあの日。

もし、
もしも、
この恋が叶う可能性があったのなら。

もし、
もしも、
この恋をあきらめる必要がなかったのなら。

今でもあなたを、
思い続けていたのでしょうか。

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姿を見るたびに、
声を聞くたびに、
喜びに打ち震えていたあの頃。

今はもう、
思い出しても胸が痛むことのない、
遠い昔の思い出。

もし、
もしも、
真実を知ることがなかったなら。

もし、
もしも、
あの時あの場所にいなかったのなら。

私は、
思いを断ち切ることなく、
過去にしなかったのでしょうか。


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霧雨の森

雨ならば もう来ぬものと 思へしを 君を待ちたる 霧雨の森

あめならば もうこぬものと おもえしを おとないをまつ きりさめのもり

雨ならもう来ないと諦められるのに、霧雨ならば、君がきてくれるのではないかと思い待ってしまう。

雨ならば、
来ない理由になるはずなのに。

雨ならば、
もう待つこともないのに。

雨ならば、
諦めもつくのに。

晴れならば、
もう来ているはずなのに。

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晴れならば、
もう一緒にいるはずなのに。

霧雨なら、どうしよう。
霧雨なら、どうしよう。

霧雨ならば、
待つしかない。

霧雨の森で、
待つしかない。


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残桜の恋物語(恋に戸惑う・男歌)

我が道の 野辺に咲きたる 花の名も 知らぬままなら 悩まざりしを

わがみちの のべにさきたる はなのなも しらぬままなら なやまざりしを

ただ前を見て歩いているときは気にも留めなかった野辺の花も、その名を知ってしまえば摘むことも踏むことも躊躇ってしまう。
名前を知らないままならば、こんなに戸惑うこともなかっただろうに。

己が進む道はただ一つ。

それは、
とても孤独で崇高な道。

そう、
ただただ前だけをみて歩く。

他のものに目を向ける必要もなければ、
心を寄せる必要もない。

それなのに。

なぜ、目で追ってしまうのだろう。
なぜ、気にかけてしまうのだろう。

気づかなければ、
知らぬままならば、
この胸に宿る想いに戸惑うこともなかろうに。

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野辺に咲く花も、
名を知らなければ気にも留めぬのに、
名を知ってしまえば見方が変わってしまう。

この想いを消すことはもうできない。

そもそも、
この想いの名を、わたしはまだ知らない。

今回から不定期ですが、
新シリーズに挑戦いたします。
(もちろん、津軽百首も同時進行します!)

シリーズ名は「残桜の恋物語」

ひとつの恋について、
男性の目線から詠んだ男歌と、
女性の目線から詠んだ女歌で構成します。

高い志を持つ青年と、
青年の志を理解し応援する少女の恋物語。

初めての試みですので、ドキドキいたしますが、
お時間のあるときに読んでいただけたら幸いです。


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梅雨空の恋

傘越しに 君の背中を 見やる午後 囁く声も 雨音に消ゆ

かさごしに きみのせなかを みやるごご ささやくこえも あまおとにきゆ

傘越しならば、君の背中を安心して見つめられる。
また伝えていない言葉を小さく囁いて見ても、雨音がきっとかき消してくれるから。

梅雨の空。

ただ雨音と、足音だけが、
街を埋め尽くしている。

いつもなら、
うつうつとするこの空模様。

でも、今は違う。

傘越しなら、
君の背中を見つめられる。

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この雨なら、
きっと振り返ることもないから。

まだ、伝えていない言葉を、
伝える勇気のない言葉を、
そっとつぶやいてみる。

届くはずもないとわかっているけど、
それでも、鼓動は早くなる。

いつか。
そう、いつか。

君に伝えるときに、
私はきっと、
この雨の日のことを思い出すのでしょう。

初めてあなたに、
「好き」とつぶやいた日のことを。


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眠れぬ夜は

眠れぬ夜 ふうわり夢へと 誘うは 月映す酒と あなたの寝息

ぬむれぬよ ふうわりゆめへと いざなうは つきうつしゅと あなたのねいき

眠れない夜も、月が映ったお酒とあなたの寝息があれば、心のざわめきも不安も消え失せて、安心して夢の世界へ旅立てます。

眠れない夜。

なんだか心がざわめいて、
眠りにつけない夜。

そんな時は、
月を見ながら物思う。

静かな街並みを見下ろす月。

なんとなく、
月見酒でも嗜もうか。

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夜風に当たりながら、
一人飲んでいると、

規則正しい寝息が聞こえてくる。

耳をすませば、
驚くほど心が落ち着く。

眠れない夜も、
こうして過ごすのなら悪くない。

もう少し、
月と語らい飲み明かそうか。

うたのわに参加しています。


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