津軽百首(晴れた冬の夜)

雪積もり 星渡る夜は 藍をとき 津軽の里は 青に染まるる

ゆきつもり ほしわたるよは あいをとき つがるのさとは あおにそまるる

雪が止んで星がよく見える夜は、空の藍色をとかしたかのように、津軽の里が青に染まる。

雪に閉ざされた津軽の冬。
とはいえ、春になるまでずっと雪が降るわけではない。

吹雪が止んで、
雲一つないほど晴れわたる夜も、
ほんのわずかだが存在する。

そんな夜は、
漆黒の空は雪の白さを受けて藍色に、
真っ白な雪は空の藍色を受けて青色に染まる。

一面、青の世界。
まるで絵本のように美しい夜。

耳を澄ませば、
キシキシと降り積もった雪がまた凍る音が聴こえる。

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晴れた夜はとびきり冷える。
その寒さすら心地よく感じるほど、美しい。

凛とした空気の中で、
津軽の里は青色に包まれていく。

※安田蝸牛さんのアドバイスを参考に作らせていただきました。
ご協力ありがとうございました!

 

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