津軽百首(冬支度その二)

軒先に 菜を干す人の 影は伸び 宵呼ぶ烏 空を渡りて

のきさきに なをほすひとの かげはのび よいよぶからす そらをわたりて

畑仕事から帰ってきた祖父が、祖母の組んだ青菜を軒先に干しています。
その影は次第に伸び、巣に帰る烏の鳴き声が空に響いています。

(※安田蝸牛さん、ご協力ありがとうございました!)

日が傾き始める頃、
津軽の畑は少し賑わい、
その後、静けさに包まれる。

作業を終えて帰ってきた祖父は、
着替えをせずに、
そのまま祖母の組んだ大根菜を軒先に干していく。

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どんどん伸びる祖父の影が、
もうじき日が暮れることを物語っている。

夕焼け色の空には、
カァカァと鳴きながら烏が飛んでいる。

もうすぐ夜だ。
作業を終えた祖父は、
ほっと一息をついて、家の中に入る。

うたのわに参加しています。


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