津軽野の 弥生の空は 青くとも 雪まだ深く 春遠い日々
つがるのの やよいのそらは あおくとも ゆきまだふかく はるとおいひび
津軽平野を見下ろす空は春らしく青くなってきたものの、まだまだ雪深く春は遠いと感じる日々。
季節の移ろいを感じるものは、
人によってそれぞれ違います。
肌で感じる温度、
日差しの強弱、
通り過ぎる風。
私の場合、
主に季節の移ろいに気づくのが、
空の青さです。
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春には春の、
夏には夏の、
秋には秋の、
冬には冬の、
空の色があって。
そのそれぞれの青さを見るたびに、
ああ、もうすぐ次の季節なんだと、
寂しさとともに見送るのです。
それでも、
津軽の冬は長く、
空の色だけ見れば春を感じても、
足元の雪はなかなか消えません。
ただ、それでも、
上を見れば春、
下を見れば冬という、
2つの季節が混在するあの時期が、
関東にいる今は、たまらなく懐かしく感じるのです。