津軽百首(消し炭の山)

消し炭のやうに色無き山はただ 諸人拒み 陽光を待つ

けしずみのようにいろなき やまはただ もろびとこばみ ようこうをまつ

消し炭のように灰色の世界に染まる山は、様々な人を拒みながらただ陽光を待っている。

雪が降り続ける空は、
どこまでも鉛色で重苦しい。

その鉛色の空から降る雪は、
津軽の里をモノトーンの世界に変える。

それはまるで、
水墨画のようでもあり、
消し炭のようでもあり。

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人を拒んでいるかのように、
ただただ静けさの中にある。

待ち望むのは陽光。

暖かな光は、
雪深い森の奥まで届くはず。

この色無き世界に迷わぬよう、
諸人を拒みながら、
ただ陽光を待つ。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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