津軽百首(祖父の教え)

「風止めば 雨が降るぞ」と 言ふ祖父の 声は消えゆく 津軽の空に

かぜやめば あめがふるぞと いうそふの こえはきえゆく つがるのそらに

農作業の合間、ポツリと「風が止むと雨が降るんだよ」と教えてくれた祖父。その声をかき消すかのように、風が止んだ空から雨が降り始める。

農作業は、天候に左右される。

雨が降る前に終わらせなければいけない作業、
雨が降った後にやらなければいけない作業。

それぞれを見極めながら、
今、その作物にとって必要なことをする。

雨が降りそうな、
でも、まだ降るほどでもないような空。

スポンサーリンク

そんなとき、祖父がつぶやく。

「風がやめば、雨が降る。だから、もうそろそろ片付けて帰ろう。」

その言葉通り、
風が止んだと思ったらポツリポツリと雨が。

本降りになる前に片付けて帰ろう。
そして、雨の恵みに感謝しながら、明日の作業を考えよう。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク