津軽百首(ホッケの飯寿し 其の一)

店の前 足を止めるは 箱ホッケ 二箱買ひて 家路へ向かふ

みせのまえ あしをとめるは はこほっけ ふたはこかいて いえじへむかう

店の前には、春先ならではの木箱に詰まったホッケが積まれている。二箱買って家に向かおう。

これは、私の祖母の視点で詠んだ短歌で、「ホッケの飯寿し」の作り方です。

その昔、雪深い津軽では、冬になると新鮮な魚はなかなか手に入りませんでした。

だからこそ、春先になりホッケが出回るようになると「ホッケの飯寿し」というものが作られます。
簡単に説明をすると、干したホッケを大きな樽に入れ、細切りにしたニンジンと生姜を加えて、米麹でつけるものです。

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これは、とても塩辛くて、おまけに酸っぱくて、一口食べるとご飯がたくさん食べられるという、いかにも津軽人好みの味。

私の祖父母は、アルミホイルに包んでストーブの上で焼いたものが好きでした。
ちなみに、焼くとさらに塩辛さが増します。

今でも、道の駅や津軽のスーパーで冬になると見かけます。
津軽の郷土料理のひとつです。


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