津軽百首(白鳥の飛来)

冬籠り 訪ひ人の 跡も消ゆ 氷居る田に 白鳥来たる

ふゆこもり おとないひとの あともきゆ つららいるたに しらどりきたる

冬になり人の行き来も少なく、その足跡も雪に消えてしまうが、氷の張った田んぼには白鳥が訪れる。

冬になれば、
雪が積もった田畑で行う作業は、
雪解け前の剪定までほとんどありません。

その分、
家の中では出荷作業や、
出稼ぎに出かけたり、雪かきなどをして過ごし、
厳しい冬は過ぎていきます。

冬籠りという名のように、
今ほど便利ではなかった昔であれば、
よほどの用がない限りは、
訪れる人もなく、その足跡もすぐ雪に消えます。

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ひっそりと静けさに包まれますが、
雪が降り積もり凍った田んぼには、
白鳥が何羽も訪れるのです。

そして、春になればまた、
故郷へと旅立っていきます。

寒さの中でも元気な白鳥。
近寄ることはできませんが、
津軽の冬に来る訪問者なのです。

 


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