津軽百首(春の小川)

雪解けの 水は雪より 冷たいと 泥に潜りし 泥鰌と田螺

ゆきどけの みずはゆきより つめたいと どろにもぐりし どじょうとたにし

雪解けの水はとても冷たいので、きっとドジョウやタニシも寒くて泥に潜っているだろう。

雪解けの水は、
雪よりも冷たい。

山の雪が解けて、
水量が増した小川。

キラキラと反射する水はきれいで、
どこまでも透き通っている。

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その清らかな流れの中で、
目覚めたドジョウとタニシ。

でも、あまりの冷たさに、
きっとまた泥の中に潜り込んでしまうだろう。

春の光は暖かいのに、
水はまだまだ冷たいのだから。

津軽の本格的な春は、
もう少しだけ、先。


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