津軽百首(弘前ねぷたの夜に)

夏盛り ねぷた囃子が 響く夜 武者絵に潜む 鬨の声さえ

なつさかり ねぷたはやしが ひびくよる むしゃえにひそむ ときのこえさえ

津軽の短く暑い夜空に、ねぷた囃子が鳴り響いている。
市内を練り歩くねぷたの武者絵からは、鬨の声さえ聞こえるように思える。

(※安田蝸牛さんから、下の句をいただきました!ご協力ありがとうございました。)

津軽の夏は短い。
お盆を過ぎると、めっきり朝晩が涼しくなる。

そのお盆前に行われるのが、ねぷたまつり。

武者絵が描かれたねぷたは、
「ヤーヤドー」の掛け声とともに、市内を練り歩く。

沿道には数えきれないほどの人だかり。
屋台はどこもにぎわっている。

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熱気で空がほの白く見えるくらい、
どこもかしこも独特の熱を持っている。

そんな視線を一身に浴びて、
ねぷたはゆっくりと前に進む。

その武者絵の中からは、
鬨の声さえ聞こえるかのよう。

暑い暑い夏。
色濃く深い津軽の夏。

にぎやかな祭りの音は、
夏の夜空に、いつまでも鳴り響いていく。

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