空青し 津軽の里の 雪は消ゆ 眠りし大地 今ぞ目覚めよ
そらあおし つがるのさとの ゆきはきゆ ねむりしだいち いまぞめさめよ
鉛色の空が青空に変わり、津軽平野の雪も消え始めました。
岩木の神が眠らせた大地よ、いよいよ目覚めの時です。
津軽百首(初雪の頃)
「冬枯れの 色なき里に 袖返し 岩木の神は 雪をふりつむ」
こちらの二首は、対となっています。
岩木の神が雪を降らせ眠らせていた大地に、
雪解けとともに目覚める時が来たという歌になっております。
津軽の冬独特の、
重苦しい鉛色の空ではなく、
清々しい青空が春の訪れを告げ。
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その空が連れてくるのは、
柔らかく暖かい日差しと風。
ゆっくりとゆっくりと、
目に見えないところで雪を溶かし、
気がつく頃にはすでに春爛漫。
眠っていた大地も目をさまし、
ここから生命力溢れる豊かな緑が生まれます。
そう、
あの白一色だった世界に、
また新たな色に染まっていくのです。
また今年も無事に春が来て、
忙しい農作業の日々が始まります。