老い桜の誇り

喧騒を 遠くに眺む 老い桜 見目変わりても 咲くを誇りて

けんそうを とおくにながむ おいざくら みめかわりても さくをほこりて

花見客の喧騒をどこか遠くのことのように見守っている古い桜の木。
見た目が変わったとしても、咲くことを誇っているかのようにひっそりと咲いている。

週末に、家族でお花見をしました。

隅田川沿いの桜並木。
川の向こうにはスカイツリー。
ものすごい喧騒。

主人に写真を撮ってもらい、
その情景を目に焼き付けながら、
短歌を詠んでは推敲。

もともとが田舎出身なので、
どうしても都会の喧騒は慣れなくて、
早々に車に戻ろうと帰り道を歩いていると。

静かな古いお寺に一角に、
古い桜の木がひっそりと咲いていました。

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先ほどの喧騒が嘘のように、
訪い人もいない静けさ。

おそらく、
この桜ももっと空を覆い尽くす時もあったのでしょう。
そして、
その花を愛で、人が賑わっていたのでしょう。

誰の目に触れずとも、
少ない枝に花を咲かせる老い桜。

その佇まいに、
我が身も正さなければと思った休日でした。

人も桜も、
盛りはもちろん美しい。

ですが。

老いても誇りを失わなければ、
若さでは表せない美しさがあるのです。


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