津軽百首(小屋の水仙)

寒さ耐え 錆びた小屋には 水仙が 咲きて喜ぶ 津軽の春よ

さむさたえ さびたこやには すいせんが さきてよろこぶ つがるのはるよ

厳しい寒さを幾度も乗り越えた畑の小屋はもう所々が錆びているが、今年も水仙が咲き津軽の春を喜んでいるようだ。

津軽の冬を幾度も越すうちに、
トタンで作られた畑の小屋は、
あちこちが錆びてくる。

真っ白な世界に閉ざされている頃は、
あまり目立たないけれども、
雪が溶けて色が戻ってくると、
途端にもの寂しくなる。

でも、そのそばに、
寄り添うように咲く水仙の姿が。

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毎年毎年、
少しずつ錆びていく小屋。

そして、
毎年毎年、
株を大きくして花が増えていく水仙。

どちらも、
やっときたつがるの春を、
心から喜んでいるようである。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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