津軽百首(冬の情景)

冬枯れの 津軽の里に 雪は降り 根雪となりて 山も眠れり

ふゆがれの つがるのさとに ゆきはふり ねゆきとなりて やまもねむれり

冬が訪れてもの寂しい津軽の里に降り始めた雪は、いつしか根雪となって山を覆い尽くし、その雪に包まれた山はひっそりと眠りにつくのでしょう。

(※安田蝸牛さんに下の句をいただきました、ありがとうございました!)

農作物の収穫が終わると、
津軽の里は驚くほど静かになります。

枯れ草に枯れ枝、
剥き出しの大地に吹きすさぶ風。

物悲しさすら感じるその景色を覆うように、
音もないままにゆっくりと。

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でも、確実に、
雪は降り積もっていきます。

何度か降っては消え、
根雪となる頃、
厳しい寒さと長い冬との戦いが始まります。

そんな中、
根雪に包まれた山は、
ひっそりと眠りにつくのです。

春になり、
また大地が芽むぐ頃まで、
静かに眠りつづける山。

その山の見る夢は、
一体どんな夢なのでしょうか。


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