津軽百首(津軽への祈り)

出づる日よ 若芽吹かせよ 木々に花 神の恵みを 我が故郷に

いづるひよ わかめふかせよ きぎにはな かみのめぐみを わがふるさとに

陽の光よ、若芽を育て木々に花を咲かせておくれ。岩木川よ、神の恵みをどうか私の故郷に。
(めでたいと言われる「づ(つ)る」と「かめ」、そして岩木川は折句として詠んでいます。)

津軽の歴史は、
岩木川とやませとの戦いでした。

治水工事が行われるまで、
数え切れないほど氾濫が起き、
数年おきに訪れる冷夏は、
農作物において壊滅的な被害をおこしました。

それは、
けがち(飢饉)として容赦なく村を襲い、
悲しい歴史となりました。

だからこそ、
津軽には神社仏閣が多くあります。

物悲しさがとことなく漂う津軽の地は、
こうした時代背景から来るものも多いのかもしれません。

 

首としては、
表向きは「陽の光」として冷害が起きないよう、
日の神さまへの祈りとなっています。

「出づる」の「づる」に「鶴」を、
「若芽」の「かめ」に「亀」で縁起がよくなるように。

そして、
頭文字を見ていただくとわかるように、

「い・わ・き・か(が)・わ」と折句にしています。

日の神さまと共に、
岩木川への祈りも込めてみました。

先人たちの厳しい戦いに敬意を表すとともに、
その御霊が安らかであられるよう鎮魂の祈りと、
深い感謝の気持ちで詠んだ首です。

うたのわに参加しています。

この短歌を詠んだ人
ふじこ

こんにちは、あなたに寄り添う心の短歌のふじこです。
2017年から短歌を詠み始め、気が付けばもう500首以上になりました。日々の風景、育児、心、そして、生まれ育った津軽を主に詠んでいます。今は遠きふるさと津軽を思い「津軽百首」を制作中。

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津軽百首
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