津軽百首(冬の帰り道)

長靴サ ついだ雪コば ほろごって 家サ入って ぬぐだまりてな

ながくつさ ついだゆきこば ほろごって いえさはいって ぬぐだまりてな

長靴についた雪を払い落として、家に入って温まりたいなあ。

冬の帰り道は、
長靴の底で固まった雪との格闘。

サクサクとした雪ならいいけれど、
ふわふわの雪は重みでギュッと固まってしまい、
これがなかなか取れません。

雪が付いたままだと、
玄関が雪解けの水で濡れたまま。

だからこそ、
家の中に入る前に、
雪をなんとか払い落として、
新聞紙を重ねた上に、
長靴を置くのです。

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手も足もほっぺも耳まで冷え切った体は、
いつのまにか寒さになれて、
あまり寒さを感じなくなるものなのですが。

それが、
ストーブで暖められた室内に入ることで、
麻痺していた感覚を取り戻すかのように、
一気に寒気がこみ上げてきます。

ストーブに当たりながら、
じんわりゆっくりと温まると、
心まで温まってなんだか眠くなる。

寒さと暖かさに幸せを感じる、
そんな冬の一日。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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