津軽百首(冬の帰り道)

長靴サ ついだ雪コば ほろごって 家サ入って ぬぐだまりてな

ながくつさ ついだゆきこば ほろごって いえさはいって ぬぐだまりてな

長靴についた雪を払い落として、家に入って温まりたいなあ。

冬の帰り道は、
長靴の底で固まった雪との格闘。

サクサクとした雪ならいいけれど、
ふわふわの雪は重みでギュッと固まってしまい、
これがなかなか取れません。

雪が付いたままだと、
玄関が雪解けの水で濡れたまま。

だからこそ、
家の中に入る前に、
雪をなんとか払い落として、
新聞紙を重ねた上に、
長靴を置くのです。

手も足もほっぺも耳まで冷え切った体は、
いつのまにか寒さになれて、
あまり寒さを感じなくなるものなのですが。

それが、
ストーブで暖められた室内に入ることで、
麻痺していた感覚を取り戻すかのように、
一気に寒気がこみ上げてきます。

ストーブに当たりながら、
じんわりゆっくりと温まると、
心まで温まってなんだか眠くなる。

寒さと暖かさに幸せを感じる、
そんな冬の一日。

この短歌を詠んだ人
ふじこ

こんにちは、あなたに寄り添う心の短歌のふじこです。
2017年から短歌を詠み始め、気が付けばもう500首以上になりました。日々の風景、育児、心、そして、生まれ育った津軽を主に詠んでいます。今は遠きふるさと津軽を思い「津軽百首」を制作中。

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