道路に咲く花

ひび割れた 道路にひそりと 咲く花よ 定めと知りて ここで芽吹くか

ひびわれた どうろにひそりと さくはなよ さだめとしりて ここでめぶくか

ひび割れた道路の隙間に、ひっそりと咲いている花よ。
ここで咲くのが定めだと知っていたからこそ、芽吹いたのだろうか。

わずかな水と、
わずかな土さえあれば、
花を咲かせるには十分。

それが定めだと知っているからこそ、
アスファルトの隙間から芽吹いたのだろうか。

もう少し行けば、
柔らかな土も豊富な水もあるだろうに。

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種が落ちた場所が運命の場所なのか、
運命の場所だから種が落ちたのか。

人もまた同じ。

生まれた環境を運命と思えるか、
運命だから生まれたと考えるか。

その答えはきっと、
この花が知っているのだろう。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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