津軽百首(米に宿る神)

「一粒の 米には八十八の神 忘れず食べよ」 祖父母の教え

ひとつぶの こめにははちじゅうはちのかみ わすれずたべよ だいちのめぐみ

「一粒の米には八十八の神様が宿っているのだから、感謝して食べなさい」と、今は亡き祖父母の言葉が思い出される。

一粒のお米には、
八十八の神様が宿っているんだよ。

漢字を見てごらん。

「八(はち)、十(じゅう)、八(はち)」で、
米という漢字になるでしょう。

だから、一粒も残さず、
ありがたく食べなきゃダメなんだよ。

いくらお金があっても、
いくら知識があっても、
たった一粒の米すら、
人間の力だけで育てられやしないのだから。

お日様と、
土と、
水があって、
初めて種を植えられるんだよ。

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そうして、
季節が過ぎてやっとお米ができるの。

だから、お米は神様からの贈り物。

大切に、
大切に感謝して食べるんだよ。

幼き頃、
言い聞かせるように、
何度も何度も繰り返された祖母の言葉。

戦後、
日本は豊かになり、
飽食の時代になって、
残すことが当たり前になりました。

でも、
これだけの技術をもってしても、
目の前に一億出されたとしても、
一粒の米が一日でできるはずがありません。

私たちが食べるお米は、
農家の方々に見守られながら、
およそ半年もの間、
大地ですくすくと育ったものです。

その一粒のありがたさを、
その一粒に込められた恵みを、
ありがたくいただきましょう。


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