切なさを知る子

過ぎ去りし 戻らぬ時の 切なさを アルバムで知る 幼き我が子

すぎさりし もどらぬときの せつなさを あるばむでしる おさなきわがこ

幼子が、赤子の頃の写真をみて当時に想いを馳せ、抱っこしてほしいと駆け寄ってくる。その感情こそが、切なさなのだろう。

娘が4歳になり、早半年。
めまぐるしい成長は、今も続いていて。

いつのまにか、
ひらがなが読めるようになり、
いつのまにか、
お手紙が書けるようになり、
いつのまにか、
いろんな感情を覚えて。

最近は、
もっと小さかった頃のアルバムを持ってきては、
お膝の上に座って、あれこれ聞く。

でも、
その話の最中にふと私の方を見て、
「なんだか寂しくなっちゃった」と涙目に。

あの頃よりも随分と大きくなったけど、
それでも、大人よりはまだまだ小さな背中。

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ゆっくりと撫でながら、
「大丈夫だよ」と抱きしめて。

ああ、きっと。

この子は今、
「切なさ」という感情を知ったのだろう。

過ぎ去った時間は二度と戻らないこと、
だからこそ、時間は尊いものだということを。
言葉ではなく、感覚で知ったのだろう。

いろんな感情を覚えて、
いろんなことに気づかせてくれる我が子。

どうかどうか、
これからも健やかでありますように。


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