津軽百首(盆が終わり)

盆終わり 涼しき風の 夕暮れに 空を見やれば 秋の足音

ぼんおわり すずしきかぜの ゆうぐれに そらをみやれば あきのあしおと

お盆が終わり夕暮れの風が心地よく感じる頃、空を見上げれば、もうそこは真夏の空ではなく、秋がすぐそこまで近づいている。

津軽の夏は短い。
真夏のうだるような暑さも、もちろんあるけれども。

それでも、
お盆を過ぎると、
朝晩は一気に涼しくなる。

空は少し遠くなり、
風は少し冷たくなり、
夏の終わりを感じさせる。

特に、
夕暮れ時は、
日差しも寂しげに見え、
真夏の強く焼けるような日差しは、
もう見る影もない。

そして、
その寂しさこそが、
待ちに待った実りの秋を感じさせる。

収穫作業に忙しくなるけども、
黄金色に染まる田んぼ、
真っ赤なリンゴが実るリンゴ畑、
ススキに枯草、虫の声。

スポンサーリンク

大好きな秋が、すぐそこまで来ている。

久々に、津軽百首を詠んでみました。
津軽はお盆が過ぎるともう秋の気配になります。

夏が終わった寂しさもあるけれど、
何より、農家としては忙しく活気のある収穫時期。

津軽平野が黄金色に染まり、
その稲穂が夕暮れの光に輝いているさまは、
ただただ神々しく、
秋の実りを岩木山の神様に感謝するばかり。

厳しい冬に備える前の、
本当に短い秋の期間。

今でも、秋は一番大好きな季節です。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク