雨靄に 浮かぶ桜や 花はまだ そこにはあるか 散っておらぬか
あまもやに うかぶさくらや はなはまだ そこにはあるか ちっておらぬか
春の雨で靄が一面に立ち込めている。いつもなら向こうに見える桜も朧げにしか見えず、もう散っているのかまだ咲いているのかがわからない。

春の雨はやさしい。
秋や冬に降る雨のように冷たいわけでも、夏の雨のように生ぬるいわけでもない。
雨靄でぼんやりとした街並みは、今が盛りの桜の花もにじませる。
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まだ花はさいているのだろうか。
もう散ってしまったのだろうか。
コントラストがはっきりとしない世界は、どうしてこうも幻想的なのだろう。
曇天に雨靄に桜。
これも春ならではの景色。