雨靄の桜

雨靄に 浮かぶ桜や 花はまだ そこにはあるか 散っておらぬか

あまもやに うかぶさくらや はなはまだ そこにはあるか ちっておらぬか

春の雨で靄が一面に立ち込めている。いつもなら向こうに見える桜も朧げにしか見えず、もう散っているのかまだ咲いているのかがわからない。

春の雨はやさしい。

秋や冬に降る雨のように冷たいわけでも、夏の雨のように生ぬるいわけでもない。

雨靄でぼんやりとした街並みは、今が盛りの桜の花もにじませる。

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まだ花はさいているのだろうか。
もう散ってしまったのだろうか。

コントラストがはっきりとしない世界は、どうしてこうも幻想的なのだろう。

曇天に雨靄に桜。

これも春ならではの景色。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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