滔滔と 流るる川は ただ流る 時の流れに 寄り添うやうに
とうとうと ながるるかわは ただながる ときのながれに よりそうように
緩やかに流れる川は、ただ流れていく。まるで、戻ることができない時間に寄り添うように、ただただ流れていく。
ゆるやかに流れていく川。
多少の緩急の差はあれど、
ただただ流れていく。
時の流れもまた同じ。
二度と戻ることはない。
思えば、
この世に戻れるものは何もない。
川の流れも、
時の流れも、
命でさえも。
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戻ることはできないが、
巡ることはできる。
春が来て夏が来るように、
夜が明け朝になるように、
この水がいつか雲になるように。
季節の名こそ同じではあるが、
同じ季節は二度とない。
この世は前に進むのみ。
戻ることは理に反すること。
すべては時の流れに寄り添うように。
前を向き、
歩み続けよう。