乾き砂子によせて

泥濘に 隠るる涙 掬いあげ 胸に抱くか 乾き砂子よ

でいねいに かくるるなみだ すくいあげ むねにいだくか かわきすなごよ

ぬかるみに撒かれる乾き砂子よ。泥が隠した涙をすくい上げて慰めるからこそ、土は乾いていくのだろうか。

ぬかるみに撒かれる乾いた砂。
朝儀の時や蹴鞠の時に使われるとのこと。

乾いた砂が水を吸い、
泥から土に変わること。

ぬかるみというのは、
土が涙を溜め込んでいるのではないか。

スポンサーリンク

乾いた砂は、
その土の涙をすくい取って、
そっと抱き寄せて慰めるからこそ、
土が乾くのではないか。

もしそうならば、
乾いた砂よ、教えてほしい。

どうすればこの心の涙を消せるのだろうか。

うたのわに参加しています。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク