津軽百首(藁焼きをする父)

藁焼きの 風に倣いて 畔行けば 父の背見える 秋の夕暮れ

わらやきの かぜにならいて あぜゆけば ちちのせみえる あきのゆうぐれ

夕暮れ時、藁焼きの煙の先を辿りあぜ道を歩くと、煙の中に父の後ろ姿が見えてきます。

稲刈りが終わると、
津軽平野は藁焼きの季節。

秋晴れの日が続き、
風が強くない日が藁焼きの日となる。

風が強ければ、
火のついた藁が飛び危険。

一度でも雨が降ると、
数日は藁に火がつかないので延期。

こうして選んだ秋の一日。

あちこちで焼かれる藁の煙で、
辺りは一面靄に包まれたようにぼんやり。

そんな中、
父を呼びに行くときは、
風上に向かってあぜ道を歩く。

藁焼きは、
風下から風上に向けて行われるので、
風の向きを知れば見つけやすい。

薄靄の先に、
藁の火が消えないよう、
空気を入れる父の背中が見える。

 

うたのわに参加しています。

この短歌を詠んだ人
ふじこ

こんにちは、あなたに寄り添う心の短歌のふじこです。
2017年から短歌を詠み始め、気が付けばもう500首以上になりました。日々の風景、育児、心、そして、生まれ育った津軽を主に詠んでいます。今は遠きふるさと津軽を思い「津軽百首」を制作中。

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