日の陰に やうやう広がる 白い息 ひんがし角で 光と変わる
ひのかげに ようようひろがる しろいいき ひんがしかどで ひかりとかわる
まだ夜が明けたての冬の朝、日があたらない場所から東の角を曲がった瞬間、今までの白い息が朝日と混じってひとつになった。
晴れた冬の朝は、いつも以上に冷え込む。
道行く人々はみんな足早で、白い息だけがどこか寂し気に残されて消えていく。
日の光がまだ当たらない場所を歩いていると、自分の吐く息の白さに尚一層寒さを感じ、肩をすくめて東の角を曲がった瞬間。
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まばゆいばかりの朝日に、自分の吐いた白い息なのか陽の光なのか戸惑ってしまった。
陽の光があたっているアスファルトからは水蒸気がたちこめ、光に反射してキラキラとしている。
吐く息も同じように光に反射してキラキラと輝いている。
寒い冬の朝だからこそ見られる光景。
まさに今、冬なのだと実感するひと時。