津軽百首(田植えが終わる頃)

田植え後に 藁龍ひそむ 津軽路 清め祓いて 豊穣祈る

たうえごに わらりゅうひそむ つがるみち きよめはらいて ほうじょういのる

津軽の田植えが終わると、ムシと呼ばれる藁で作られた龍が橋の上や木の上に飾られます。
このムシを燃やし、農作物が害虫被害にあわないよう五穀豊穣を祈ります。

津軽平野に広がる水田に、
まだ小さな稲の葉が揺れる頃。

虫送りというお祭りが開催されます。

ムシと呼ばれる藁で作られた龍が、
橋の上や木の上に飾られ始めるのです。

これは、守り神ではなく、
農作物に仇名す害虫に見立てたもの。

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このムシを燃やすことで、
農作物に病害虫がつかないように、
五穀豊穣になるように祈るのです。

もうもうと白い煙を上げて燃えるムシ。
ひらひらと落ちる灰は穢れを落とすとも言われています。

幼き頃から毎年みていた風景。
今も、そして、これからも続くであろう風景。

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