粉雪の儚さ

てのひらで 儚く消える 粉雪は ただひゅんひゅんと 通り過ぎゆく

てのひらで はかなくきえる こなゆきは ただひゅんひゅんと とおりすぎゆく

北風に乗って飛ぶ粉雪は、手のひらにとまったものだけ儚く消えていく。

凍てついた灰色の空。
ひゅんひゅんと吹きすさぶ北風に乗って、粉雪が飛んでいる。

手のひらに触れたそばから溶けていく粉雪。

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世界がうっすらと白く見えるくらい飛んでいる粉雪なのに、そのひとつひとつは触れればいとも簡単に溶けていくのだ。

視界全てを変えるくらいなのに、それぞれは儚い粉雪。
人間もおおよそ同じなのかもしれないと思った冬の日。

 


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空を舞う枯れ葉

ひらひらと 軽きその葉は 色変えて 寒空に舞う 新しき命

ひらひらと かるきそのはは いろかえて さむぞらにまう あたらしきいのち

赤や黄色など鮮やかな色へと変化した枯れ葉たちは、新しい命をもらったかのように寒空にひらひらと舞っている。

夏の間は涼しさすら感じさせる緑色の葉が、いつしか赤や黄色などの鮮やかな色に変わってく。
そして軽くなったそれらの葉は、木の枝から離れて空へと舞う。

それはまるで、新しい命をもらったかのように誇らしく力強い。

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いずれ風が止み落ちるとしても、それでも次々と空に舞い続けていくのである。

 

 


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蛍飛ぶ夜

蛍飛び 涼風そよぐ 宵の間に 蚊取り線香 静かに揺蕩う

ほたるとび すずかぜそよぐ よいのまに かとりせんこう しずかにたゆたう

夏の夜。蛍がちらちらと飛んでいる中、蚊取り線香の煙がゆらゆらと漂っている。

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夏の夜。
蛍の光がちらちらとあちこちに浮かび上がる。

その幻想的な光と、蚊取り線香のゆらゆらとした煙がとても相まって美しい。
涼しい風がより一層心地よさを際立たせてくれるひと時。


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春待つ心

春待てば いつしか夏を恋しがり 秋冬過ごし また春を待つ

はるまてば いつしかなつを こいしがり あきふゆすごし またはるをまつ

春が来たと喜んだものの、いつしか夏を待ちわびて、秋冬をやり過ごしまた春を待つ。
今までも、きっとこれからもそうなのだろう。

長い冬が明けて、色とりどりの花が咲き乱れ、春爛漫を満喫すると、そろそろ夏の暑さが恋しくなる。

ギラギラとした太陽に夏バテするころになると、秋の涼しさが恋しくなる。

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どこか物寂しい秋になり寒さに慣れたころ、冬への準備を始める。

冷たく凍てつく冬を何とかやり過ごして、また春を待ちわびる。

季節というものは実に不思議で、今の季節に慣れてしまうと次の季節を望むものなのだろう。

 


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幼子への子守唄

ほほよせる 愛しき我が子に 子守唄 懐かしさにも似た 想いあふるる

ほほよせる いとしきわがこに こもりうた なつかしさにもにた おもいあふるる

すやすやと眠る我が子にそっとほほを近づけ子守唄を歌っていると、自分も同じように歌われたのだろうかと懐かしく思う。

すやすやと眠る我が子。
その規則正しい吐息が寝息に変わるように、そっとほほをよせて子守唄を歌う。

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幼すぎて記憶には残っていないが、自分もこうやって歌を歌われたのだろうか。
そんなことを思いながら、今日も子守唄を歌う。

きっとこの子も記憶には残らないだろうが、いつか子をもうけたときに懐かしく思うのだろう。


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