粉雪の儚さ

てのひらで 儚く消える 粉雪は ただひゅんひゅんと 通り過ぎゆく

てのひらで はかなくきえる こなゆきは ただひゅんひゅんと とおりすぎゆく

北風に乗って飛ぶ粉雪は、手のひらにとまったものだけ儚く消えていく。

凍てついた灰色の空。
ひゅんひゅんと吹きすさぶ北風に乗って、粉雪が飛んでいる。

手のひらに触れたそばから溶けていく粉雪。

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世界がうっすらと白く見えるくらい飛んでいる粉雪なのに、そのひとつひとつは触れればいとも簡単に溶けていくのだ。

視界全てを変えるくらいなのに、それぞれは儚い粉雪。
人間もおおよそ同じなのかもしれないと思った冬の日。

 


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

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その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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