てのひらで 儚く消える 粉雪は ただひゅんひゅんと 通り過ぎゆく
てのひらで はかなくきえる こなゆきは ただひゅんひゅんと とおりすぎゆく
北風に乗って飛ぶ粉雪は、手のひらにとまったものだけ儚く消えていく。
凍てついた灰色の空。
ひゅんひゅんと吹きすさぶ北風に乗って、粉雪が飛んでいる。
手のひらに触れたそばから溶けていく粉雪。
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世界がうっすらと白く見えるくらい飛んでいる粉雪なのに、そのひとつひとつは触れればいとも簡単に溶けていくのだ。
視界全てを変えるくらいなのに、それぞれは儚い粉雪。
人間もおおよそ同じなのかもしれないと思った冬の日。