三日月の影

煌々と 照らす三日月 影となる その輪郭は 闇にも融けず

こうこうと てらすみかづき かげとなる そのりんかくは やみにもとけず

三日月が煌々と夜空を照らしている。その明るさで、本来は円である輪郭も見えている。

空には三日月が煌々と輝いている。
月の満ち欠けとはとても不思議なものだ。

スポンサーリンク

本来は円であるはずの月の一部だけが照らされて三日月となる。

しかしながら、その輝きでうっすらと輪郭が浮かび上がっている。
照らされていない部分ですら、闇に融けこむことは決してないのだ。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

空を舞う葉の行方

風立ちぬ 空に舞いし葉 ひらひらと 流れる水に そっと降り立つ

かぜたちぬ そらにまいしは ひらひらと ながれるみずに そっとおりたつ

風が吹き始めて、葉が舞い始める。しばらく空を舞っていたが、やがてひらひらと小川に落ちて流れて行った。

突然、風が吹き始めて、周りの葉を舞い上がらせた。
空を舞う葉は軽やかに向きを変えて、まるで踊っているかのよう。

スポンサーリンク

あの葉っぱはどこに向かうのかと思い、注意深く見ていたら、ひらひらと小川の上に舞い降りた。

風とはまた違った速さで流れていく葉っぱ。
あっという間に遠くに行ってしまった。

風に立ち向かうわけでもなく、水に抗するわけでもなく、ただその身を流れに任せていた。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

雨の日に

ひさかたの 空より落ちる 雨の粒 跳ねては踊る 蓮の葉の上

ひさかたの そらよりおちる あめのつぶ はねてはおどる はすのはのうえ

空から降る雨の粒が、蓮の葉の上で踊るように跳ねている。

静かな雨の日。
空か落ちてくる雨の粒は、ひとつひとつの形を確かめる術がない。

スポンサーリンク

ふと蓮池の方に目を向けると、蓮の葉が雨粒で揺れている。
蓮の葉の上で踊るように跳ねる雨は、まるでひとつひとつが玉のように美しい。

この景色を見られるのであれば、雨も悪くない。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

究極の癒し

朝もやに 響くさえずり 水音に 重なる森の 朝のひと時

あさもやに ひびくさえずり みずおとに かさなるもりの あさのひととき

朝もやの中、いろんな鳥のさえずりが聞こえている。
水音に重なり聞こえる音色が、朝のさわやかさを際立たせている。

朝もやの中、どこからともなく鳥のさえずりが聞こえてくる。
都会の喧騒や雑多な音がしない、物静かな旅の朝。
日常の慌ただしさから隔離された空間は、まさに心の洗濯というのにふさわしい場所。

まだ誰もいない露天風呂にゆっくり足をいれると、その温かさから外気の冷たさが一層際立つような気がして少しだけ体がこわばるものの、すぐ湯船の中に溶け込んでいく。

スポンサーリンク

大きく吸い込んだ空気は、味があるわけでもないのにおいしく感じ、ひとつ呼吸をするごとに、ひとつ何かが癒されていくよう。

ただ水音と鳥のさえずりだけを聞いているこの時間。
とても贅沢だ。そう、贅沢とはこのことなのだと実感する。

やはり旅はいい。そう思える森の朝のひと時。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク

幼子の優しさ

幼き手 そっと触れるは たんぽぽの 小さな花弁 その根は深く

おさなきて そっとふれるは たんぽぽの ちいさなかべん そのねはふかく

幼き子が咲いたばかりのたんぽぽを大事そうにさわっている。
小さな花弁はまるで頼りなげではあるが、根はしっかりと深く地中に伸びているのだ。

道端に、たんぽぽが咲いているのを見つけた。

スポンサーリンク

「たんぽぽ」と言いながら、そっとかけより、両手で包み込むように触りはじめる幼子。
幼子が小さな花をめでている姿はとても愛らしく、心がほっこりとしてくる。

しかし、その小さなたんぽぽも、実際は地中深く根を張っている芯の強い植物。
どうかたんぽぽのようにしっかりと芯の強い子に育つようにと、祈りをこめる。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク