色褪せた シルバーグレイの 憂鬱を 照らす夕日は 哀しさ増して
いろあせた しるばーぐれいの ゆううつを てらすゆうひは かなしさまして
今はもう昔の色を思い出すこともなくなったシルバーグレイの外壁を、夕日が包み込むように照らしている。まるで、慰めるかのように。

夕暮れはいつも、
人を感傷的な気分にさせる。
それは、
全てを許すような、
そして、
諦めを促すような、
不思議な光。
この外壁も、
元は違う色だったのだろう。
幾年もの雨風にさらされ、
太陽と月に照らされ、
シルバーグレイとなる。
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それは自然の摂理で、
もう元の色に戻ることはないのだけれど。
その全てを包むかのように、
今日も夕日は照らしている。
冷たくもなく、
暖かくもなく。
ただ、その憂鬱をなぐさめるかのように。