花の終わりに

花はみな 盛りを過ぎて 散りぬれど 葉を纏う実は 秋を待つなり

はなはみな さかりをすぎて ちりぬれど はをまとうみは あきをまつなり

満開の花も時が経ち散ってしまったけれど、その葉に隠れるように育つ実は、夢を抱きながら秋を待っている。

花の盛りは短い。

永遠に咲き続ける花は存在しない。

人は花の美しさをとどめておこうと願うけれど、花にとってはどの季節も同じ。

若芽が吹くときも、満開の時も、葉を茂らせる時も、豊かな実をつけるときも、寒さに眠るときも。

1年というサイクルの中で、そのステージを精一杯生きている。

台風や日照り、梅雨に豪雪、さまざまなことがある。

それでも、そのサイクルを崩すことなく。

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この小さな花も、あの大きな木も、きっと同じ。

そう考えると、ただ尊敬の念を抱くのみ。

私のミニ盆栽たちも、花が終わるもの、新たに咲くもの、実をつけ始めたもの、葉を増やすもの、さまざま。

そのひとつひとつがとても愛おしく、とても尊い。

心が落ち着かないときは、自然に触れるといい。

人によってそれが、海だったり、山だったり、野原だったり、高台だったり、川だったり、滝だったり、田畑だったり、沼地だったり。

行くことがかなわないのなら、せめて、映像や写真だけでも。

自然から学ぶことはたくさんあるということを、今この年齢になっても常々思います。


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森の声

森に棲む 木霊の声に 魅入られて 岩も緑に 染まりゆくなり

もりにすむ こだまのこえに みいられて いわもみどりに そまりゆくなり

あの大きな岩たちが苔むすのは、きっと森に棲むといわれる木霊の声に魅入られたからなのだろう。

深い森。

古くから、森には木霊という精霊が棲むといわれている。

虫も鳥も動物もいるはずなのに、深い森においては、木々の存在感が圧倒的。

折り重なる枝は太陽の光を薄暗くし、吹き抜ける風は木の幹でそよ風に変わる。

そんな静寂に包まれた森。

その静寂はもしかしたら、木霊の歌声なのかもしれない。

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音なき音を奏でる木霊。

その歌声に魅入られ、聴き続けるほどに星霜を経て。

岩も気づかぬままに、苔むすのでしょう。

森には不思議が潜んでいる。

人の知らない世界。

誰も知らない世界。


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歴史の中に

人はみな 歴史の中に 生きている 過去の偉人も 今のあなたも

ひとはみな れきしのなかに いきている かこのいじんも いまのあなたも

過去の偉人にも日常があり、それが歴史となって今に語り継がれている。私たちもまた、歴史の中にいきている。

どんな国にも、どんな人にも、歴史がある。

今という時間を積み重ねて、歴史は作られていく。

そのひとつひとつに、様々な思いがあり、生活がある。

だからこそ人は、人の中に未来を見る。

見果てぬ夢を描くことができる。

夜の闇が恐ろしかったころは、明るさを求め。

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井戸の水を汲むのがつらかったころは、水道なんて夢のまた夢。

移動は自転車になり、車になり、電車になり、飛行機になり、果ては宇宙まで。

遠く離れた人の声が聴けるようになり、いろんな映像や音楽を楽しめるようになり、今はもう自分の発言が世界に届く。

信じられないほど、今の世界は豊かになっているはず。

昔の人が思った、こうだったらいいなという思いが、今の私たちの生活の基盤となっている。

そして、今の私たちの生活がいずれ、未来の誰かの生活の基盤につながっていく。

俯瞰の目で物事をみることで、世界はもっと広く、人生はもっと深く感じられるようになるのだろう。


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ツツジの垣根

晩春に ツツジの垣根 咲き誇り 葉は青々と 街を彩る

ばんしゅんに つつじのかきね さきほこり ははあおあおと まちをいろどる

春の終わりに垣根のツツジは咲き誇り、街路樹の葉は青々と茂る。

春ももうすぐ終わり。

ツツジが咲き乱れたら、もう次の季節の始まり。

春の終わりにふさわしくはなやかに咲き誇る、ツツジの垣根。

空に近い街路樹は、もうすっかり緑の葉に覆われている。

今年の春は寒暖差がすごかったですね。

みなさんの体調はいかがでしょうか?

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寒暖差が激しいと、自律神経も不安定になりやすいので、なるべくご無理なさらずに。

これから少し過ごしやすい季節がくれば、そのあと、いよいよ梅雨。

梅雨の時期は雨ばかりで気がめいりやすいですが、せっかくですから、梅雨の時期に楽しめることを今から考えておくのもいいかもしれません。

私もいろいろ後回しにしていることをやる期間にしようかな。

また図書館に行きたいな。

楽しいことをどんどん増やして、憂鬱な季節を楽しくやり過ごせますように。


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ほっと一息

カップ持ち アールグレイに 口づけを 体も心も ほっと一息

かっぷもち あーるぐれいに くちづけを からだもこころも ほっとひといき

あれこれ時間に追われているときだからこそ、お気に入りの紅茶を一口のんでリラックスしよう。

あれもしなきゃ、これもしなきゃ。

あれもやりたい、これもやりたい。

大人になると、急に時間が短くなる。

それはきっと、自分以外の生活と密接にかかわってくるから。

誰かが誰かの生活のために頑張って、誰かの頑張りで自分の生活も成り立っている。

だからこそ、頑張ろうと思うのですけども。

ちょっとキャパオーバーになりがちになときは、どうか、自分を優先して休ませてあげてください。

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あなたも、私も、周りの人も。

あたたかい紅茶やコーヒーを片手に、ちょっと一息。

ゆっくり呼吸して、味わって、香りを楽しんで。

そうすれば、少しずつ元気になってくるから。

大丈夫、きっとうまくいく。

失敗したら、それは、教訓か次の成功へのヒント。

決して無駄じゃない。

さあ、一休みしたら、また頑張ろう!


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