白鳥の旅立ち

風上を 見極め高く 飛び立てば 水面の粒も 空へと向かう

かざかみを みきわめたかく とびたてば みなものつぶも そらへとむかう

風上に向かって白鳥が飛び立てば、力強く蹴られてできた水飛沫も、ともに空へと向かうように舞い上がる。

白鳥は、風上を見極めて、助走をつけて飛び立つという。

あれだけの大きな体が、わずか20歩ほどで空へ。

力いっぱい蹴られた水面は、けたたましい音とともに、水飛沫が舞う。

そう、白鳥と同じように、空を目指して水飛沫が舞う。

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わき目もふらず目標へ向かう姿は、やがて見守る人達をも巻き込んでいく。

前へ、前へ。
上へ、上へ。

白鳥が飛び立つ瞬間、あの水飛沫たちも、同じ思いで同じ景色を見たのだろう。

あの広がる空へ向かう高揚感。

例えひとときであったとしても、その思いはきっと、永遠に刻まれていくのでしょう。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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