四葉のクローバー

幸せは ここにあるのと 確かめる シロツメクサの 葉の数かぞえ

しあわせは ここにあるのと たしかめる しろつめくさの はのかずかぞえ

野原一面に広がるシロツメクサ。
柔らかな緑に、白い花が愛らしく、吹き抜ける風は心地よい。

今、こうして、この風を、この景色を感じられることこそが幸せなのだと思う。

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幸せとは何か、それはどこにあるのかを教えるかのように、足元には四葉のクローバーが。
そう、ここにこそ幸せはあるの、と教えられた気がした。

 


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夜明け前

しらじらと 夜が明け街が 動き出す 闇はいつしか 陰へと変わる

しらじらと よがあけまちが うごきだす やみはいつしか かげへとかわる

白々と夜が明け、街が騒がしく動き始める。
空一面を覆っていた闇も、ひっそりと陰へと姿を変えていく。

夜が明ける瞬間というのは、何度見ても神秘的である。

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あれだけの闇で覆われていたのに、夜明けとともに光の下にさらされるのだ。

ひっそりと眠っていた街が目覚め、ざわざわと動き出す。
様々な雑音を吸い込んでいた闇は、いつのまにか陰へと姿を変えていく。

そしてまた、夜を待っているのだ。

真白のハナミズキ

肩並べ 君と見上げる ハナミズキ 空は曇れど 真白に染まる

かたならべ きみとみあげる はなみずき そらはくもれど ましろにそまる

君と肩を並べて歩く遊歩道。空は曇っているが、ハナミズキは真っ白に染め上げている。

曇り空の中の散歩。
肩を並べて歩く二人。

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たわいもない会話と、吹き抜ける風。

見上げたハナミズキはどこまでも白く空を染め上げる。
また歩き出す二人。

のどかな春の午後のひととき。


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渡り鳥

茜さす 日を背に飛ぶは 渡り鳥 その目に映るは 遠き故郷

あかねさす ひをせにとぶは わたりどり そのめにうつるは とおきふるさと

まばゆい朝日を背負って飛ぶのは渡り鳥なのだろうか。
もいし渡り鳥だとするならば、きっとその瞳に映っているのは遠い故郷に違いない。

まばゆいばかりの朝の光の中、迷うことなく飛ぶ鳥。

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遠くてわからないが、渡り鳥なのだろうか。

もし、渡り鳥だとするならば、きっと目指すは遥かな故郷。
ただそこだけを目指し、まっすぐ迷わずに飛ぶ鳥。

人の迷いとは一体、何なのだろうか。


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藤棚の風

藤棚の 木陰涼しく 通る風 薄紫の 花びら揺らす

ふじだなの こかげすずしく とおるかぜ うすむらさきの はなびらゆらす

藤棚の下は、適度な木陰があって日差しを和らげてくれる。
見上げると、薄紫の花びらが風に揺れていた。

春の日差しは時に暑く感じるときがある。
そんなとき、藤棚があったので、少し涼んでみた。

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木陰はとても涼しく、日の光を和らげてくれる。

見上げると、そよそよと薄紫の花が揺れていて、なんとも心地よい。
これから夏が来るのだなあ。


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