春の勢い

われ先と 競うが如く 天仰ぎ 殻を破りて 春来たるらし

われさきと きそうがごとく てんあおぎ からをやぶりて はるきたるらし

青い空に、我先にと競うように花が咲き始める。やっと春が来たらしい。

朝晩の寒さはまだ残るものの、日差しが大分力強くなり、家の中よりも外があたたかくなり始める頃。

少しだけかすんだような空に映える真っ白なモクレンの花。
硬そうなつぼみを突き破って、我先に競うように咲き始めている。

まわりを見渡せば、たんぽぽや梅の花、少し気が早い桜の花から、名も知らない小さな花まで咲いる。

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ほんのつい最近まで、凍てつくような寒さで霜柱が出来ていたグランドにも、淡い黄緑色の草たちがひょこひょこ顔を出し始めた。

やっと春が来たようだ。

これから伸びようとしているアジサイの芽も、オオバコの葉も、すべてが生命力に満ち溢れている。なんとも力強い。

みんなが待ちわびていた春が一斉に始まったようで、自ずと心が躍るのである。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

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