里の秋 山と田んぼの 切れ間なく 霞む景色は 煙りか雲か
さとのあき やまとたんぼの きれまなく かすむけしきは けむりかくもか
稲刈りが済んだ後の田んぼで藁焼きが行われている。
山と田んぼの区別がつかないのは雲のせいなのか煙のせいなのかわからない。
秋の実りを収穫し終えた田んぼで、藁焼きが行われている。
ここら辺ではよく見る風景で、この風景を見る度に秋も終わり冬が来るのだと感じる。
どこか懐かしい香りと共に立ち上る煙は、瞬く間に広まってあたり一面をぼんやり包み込んでいる。
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あちこちで藁焼きが行われているため、もう山と田んぼの見分けがつかないほど幻想的な情景。
風にたなびく煙は、まるでなにかの合図のように、同じ方向へたなびいていく。
ぼんやりと見つめていると、カラスや渡り鳥たちが巣に戻るようで賑やかに空に溶け込んでいく。
もう煙なのか雲なのかわからないまま日は落ちていき、やがて宵の闇が訪れる。