津軽百首(冬の会話)

「降ったナァ」「降ったっきゃノ」と白い息 小さな雪山 カラフルスコップ

ふったなあ ふったっきゃのと しろいいき ちいさなゆきやま からふるすこっぷ

ものすごく雪が降った次の日は、みんな朝から雪かき作業。
小さな雪山があちこちにできて、カラフルなスコップがささっている。

津軽の冬の夜はとても静か。

家の中は暖かく会話にあふれていたとしても、
しんしんと降る雪がその音を吸い込むから、
外はとても静か。

そんな雪が降った次の日は、
みんな朝から雪かきタイム。

「降ったナァ」
「降ったっきゃノォ」

「おはよう」よりも先に出る言葉。

「いづまで降るんだべ?」
「んだっきゃ、いづまでだべなァ」

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雪が止むのはわかっているけれど、
いつ止むのかがわからないのが自然の常。

小さな雪山には、
色とりどりのスコップがささっていて、
ちょっとだけ華やか。

シンプルなスコップだと雪の中で見つけにくいから、
赤・オレンジ・黄色・紫・緑・青など、
それはもういろんな色のスコップがあります。

降り積もったばかりの雪は、
まあまあ軽いから、
軽いプラスチックのスコップが一番。

積もりすぎた雪を目の前に、
みんなやれやれと苦笑いしつつ、
近況報告をしながら雪かきをしていく。

「大変だっきゃナァ」
「まんづナァ」

津軽の冬によくある、
何気ないいつもの風景。


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