小さなお客様

夕暮れの 壁にひっそり 家守の子 声を潜めて 吾子と指さす

ゆうぐれの かべにひっそり やもりのこ こえをひそめて あことゆびさす

夕暮れの壁に、小さなヤモリが張り付いている。ヤモリを驚かさないように小声で娘を呼んで、あそこにいるよと指をさして教えてあげる。

夕方になり、
洗濯物を取り込もうとして上を見ると、
なにやら壁にいる。

トカゲっぽくて丸っこい。
これはヤモリかな?

部屋にいる娘を手招きして、
そっと指をさして教えてあげる。

小さな小さなお客様。
娘にとっては初めて見るヤモリ。

大きな瞳と、
吸盤のように膨らんだ指先が、
なんともかわいらしい。

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大きな声を出さないように、
しばし観察。

部屋に入り、調べてみると、
どうやらニホンヤモリだったよう。

この暑さのせいか、
盆栽の周りに羽虫が少し出るようになり、
困っていたところ。

もしかして、食べに来たのかな?

なんともほっこりした休日でした。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

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