明けるほど 色を重ねて 吹く風や 里を渡りて 春を届けし
あけるほど いろをかさねて ふくかぜや さとをわたりて はるをとどけし
夜が明けてから吹く風は、どんどん色を重ねて鮮やかにしていき、いろいろな里に春を届けていく。

吹く風は、
いつのまにか冷たさが和らいで。
夜が明けてからは、
風が吹くたびに、
色が重ねられていくかのよう。
それは水彩画のように、
淡く薄く塗り重ねられていて。
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何度も何度も通り過ぎながら、
春の景色にしていく。
一つの里が終われば、
また次の里へと。
里を渡りながら、
次々と春を届けていく。