北風に 葉のなき枝は 従うも ふとき樹幹は 微動だにせず
きたかぜに はのなきえだは したがうも ふときじゅかんは びどうだにせず
北風が吹き荒ぶたびに、葉のない枝は右へ左へ揺れてしまうが、太い樹幹は微動だにせず、どっしりと大地に佇んでいる。

一年で一番さむい季節。
北風は容赦なく吹き荒ぶ。
荒くれもののような風は、
葉のない細枝を容赦なく揺らす。
右へ左へ、
北風が吹く方へ、
自分の意志とは違ったとしても。
でも、
樹幹は揺らぐことはない。
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どれだけ北風が吹き荒んだとしても、
微動だにせず、佇んでいる。
大地に張った根は、
水も栄養もしっかりと樹幹へと渡す。
細い枝先まで、
満遍なくいきわたるように。
芯がしっかりしていれば、
何が起きても動じなることはない。
人もまた、
同じなのかもしれない。