秋の景色に

諦観の 色を纏いし 紅葉や 散るを惜しむは 人ばかりなり

ていかんの いろをまといし もみぢばや ちるをおしむは ひとばかりなり

自らの散る時を知り色を変える紅葉の葉。いつまでも散らないでほしいと思うのは、きっと人だからこその想いなのだろう。

気が付けば、
街路樹の葉も秋色になりました。

春になれば芽吹き、
夏になれば葉を茂らせ、
秋になれば色を変えて散り、
冬になれば眠りにつく。

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自らの宿命に抗うこともなく、
諦観の念とともに生きる植物の姿は、
煩雑な思いにとらわれがちな人間にとって、
決してたどり着くことのない無我の境地。

だからこそ、
紅葉の美しさは心に響くのでしょう。

自らの時を知り、
退き際を見誤ることもなく、
色を変えて散りゆく紅葉。

その姿に、
どんな時でも驕ることなく、
常に自らの襟を正さねばと思う今日この頃です。


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あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

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