待つを忘れる人

我先と 刻みし時を 競い合う 待つを忘るる 人の業なり

われさきと きざみしときを きそいあう まつをわするる ひとのごうなり

少しでも時間を節約したいとイライラしながら行動するのは、便利な世の中になって、待つことを忘れてしまったからなのだろう。

思えば、昔は文を送る事すら数日かかっていた。
声が聞きたいと思っていても、電話という手段すらなかった。

そして、電話ができ、家庭に普及し、家にいれば声が聞けるようになった。
でも、出かけているときは連絡手段がなかった。

そして、携帯電話ができ、個人が持つようになり、携帯電話を持っていれば、声も聞けるし文も届くようになった。
でも、その文をよんだかどうか確かめることはできなかった。

そして、アプリが登場し、相手が読んだかどうか(既読)がわかるようになった。
でも、読んだのに連絡がこないことでイライラするようになった。

待つを忘れてしまったのは、人の業に他ならない。
合理化と便利さを追求した結果がこの状態ならば、人は一体、どこへ向かっているのだろうか。

この短歌を詠んだ人
ふじこ

こんにちは、あなたに寄り添う心の短歌のふじこです。
2017年から短歌を詠み始め、気が付けばもう500首以上になりました。日々の風景、育児、心、そして、生まれ育った津軽を主に詠んでいます。今は遠きふるさと津軽を思い「津軽百首」を制作中。

ふじこをフォローする
人生
スポンサーリンク
シェアする