真昼の月を見て

夏空の 雲の隙間に 白い月 夜はまだかと 待ちわびている

なつぞらの くものすきまに しろいつき よるはまだかと まちわびている

夏の青空。白い雲の隙間には、隠れるように白い月が隠れている。
明るい昼に照る月は少し居心地が悪そうで、夜が来るのを待ちわびているようでした。

暑い夏の空。
吹く風は生暖かく、
ジリジリと全てを照らす日の光は、
とてつもなく強い。

そんな中、
白い雲の切れ間に、
白い月が浮かんでいる。

強い日の光が照らす世界を、
ひっそりと見守るような真昼の月。

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眩しく明るい世界は、
静かな月にはうるさすぎるのか、
夜が来るのを待ちわびているかのよう。

昼に太陽、
夜に月。

その理はいつの世も変わらない。
今までも、
これからも、ずっと。

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袖を通せず回る子に

くるくると 袖を求めて 回る子よ 元気に遊べ 健やかなりて

くるくると そでをもとめて まわるこよ げんきにあそべ すくやかなりて

浴衣の袖口が見つからず、くるくるとと回ってしまった我が子。
遊んでいるようにも見えるその姿に、これからも健やかであるよう願うばかり。

着替えはもうお手のもの、
とはいかないのが着慣れない浴衣。

正確には、
浴衣風のパジャマなのですが。

袖を通そうとするものの、
袖口がわからず、
くるくると回ってしまう我が子。

「あれ?あれー?」
不思議そうに回っては、
楽しそうに笑う。

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もう少しすれば、
きっと難なく袖を通すようになり、
着替えもあっという間に終わるのだろう。

だからこそ、この一瞬を、
黄色の浴衣風パジャマの袖が難しい今を、
大切に覚えておこうと思う。

幸せな、
平凡だけど幸せな、
休日の午後に。

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この世は全てに名がある

名を知らぬ ものはこの世に 数あれど 名など要らぬと 花は揺らめく

なをしらぬ ものはこのよに かずあれど ななどいらぬと はなはゆらめく

この世に存在する物には全て名がつけられていますが、美しく咲く花の前では、人間がつけた名など単なる記号で、まったく必要のないものなのでしょう。

道ばたの花や草、
生活に欠かせない道具、
行動や感情や記憶、
空や風、そして雲や雪や雨にも。

この世に存在するすべてに、
名はつけられている。

ともすれば、
私達はその名に囚われて、
さまざまなものを
見失っているのかもしれない。

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名も知らぬ花を見て、
その花を美しいと感じたならば、
花の名など関係ない。

物事の本質をみるときは、
名に振り回されず、
己が心の目を開くべきと、
花が教えてくれた。

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成長する我が子に

抱きしめる たびに重さを 感じては 愛しく思う 小さな背中

だきしめる たびにおもさを かんじては いとしくおもう ちいさなせなか

まだまだ抱っこをせがむ我が子ですが、その重さは日に日に増していく。
大きくなったと思うと同時に、まだまだ小さな背中を愛おしく思う今日この頃。

育児に終わりはないというけれど。
確かに、それはそうなのだけれど。

それでも、確実に、
手を離れていくというのは、
最近やっとわかる。

あんなに小さかったのに、
いつのまにか歩いて、
いつのまにか話して、
いつのまにか大きくなっていく。

今も抱っことせがむ娘は、
大分重くなったけれど、
まだまだ小さな背中に少し安心する。

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もっともっと、大きくなあれ。
もっともっと、強くなあれ。

でも、その言葉の裏には、
もっともっと、甘えていいんだよ。
もっともっと、そばにいていいんだよ。

そんな気持ちを抱えながら、
今日も君を抱きしめる。

いつか抱っこをせがまなくなる日まで、
その日が一日で遅くなるよう願いながら。

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夏の最中の秋の気配

雨降りて 涼しき風が 肌に触れ 夏の最中に 初秋想う

あめふりて すずしきかぜが はだにふれ なつのさなかに はつあきおもう

連日の雨で、いつもよりも涼しい風が通り過ぎていく。まだ夏が終わっていないというのに、いずれくる秋の気配を、少しだけ感じる朝でした。

照り付ける太陽に、
うだるような暑さ。

さすがの夏も、
連日の雨においては、
その熱を保つことが出来ないのか、
今朝は随分と涼しい。

その心地よい風を肌に受け、
夏が終わり秋の気配を感じる日を思い出す。

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まだまだこれから暑くなり、
夏本番になっていくというのに、
その暑さにも終わりがあるのだと教えてくれる。

きっとまた暑さがやってくる。
まだまだ夏はこれからなのだから。

それでも、
一足先に感じた秋の気配は、
暑さを乗り切る勇気を私にくれた。

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