暮れの白雪

冴え返る こほりし月の 雫かや 手に触れ消ゆる 暮れの白雪

さえかえる こおりしつきの しずくかや てにふれきゆる くれのしらゆき

手に触れれば消えてしまうこの雪は、澄み渡る月の雫だから儚く消えてしまうのでしょうか。

あっという間に、今年最後の日になりました。

雪は降らないのですが、
いつ降ってもおかしくないような寒い年の瀬。

青森の消えない雪と違い、
東京の雪は儚く消えるという情景をみて、
今年最後の歌として詠んでみました。

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いろいろなことがありましたが、
こうして家族3人で年の瀬を迎えることができ、
感謝とともにほっとしております。

来年は、
娘の幼稚園入園があり、
娘にとって新たな社会へ挑戦する年になります。

母としては嬉しく、
それ以上に寂しくもなりますが、
新たな門出のサポート役として頑張ります。

今年も一年、
作品を読んでいただきありがとうございました。

みなさまがよいお年を送れますよう、
心よりお祈り申し上げます。


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娘の反抗期

思いとは 違う言葉を 口に出し 怒り泣いては 抱きつく我が子

おもいとは ちがうことばを くちにだし いかりないては だきつくわがこ

本当の気持ちと反対の言葉を言ってしまい、伝わらなくて泣いて怒るものの、最後はごめんなさいと泣きついてくる我が子は、今まさに反抗期。

自分の気持ちと反対の言葉を言う。

よくよく考えると、
こんなことができるのは人間だけかもしれない。

本当は遊びたいのに、遊びたくない。
本当は食べたいのに、食べたくない。
本当は会いたいのに、会いたくない。

よくもまあ、
ここまで反対の言葉を言えるものだと、
朝から3回目の号泣を終え泣き疲れて寝た娘を見て思う。

でも。
じゃあ、なぜ反抗期があるのだろう。
わざわざこうして心と反対のことを言うのだろう。

そう考えた時、
ああ、こうして色々と学んでいくのかもしれないと、
ふと納得した。

泣き疲れて眠る前、
少し落ち着いた娘の頭を撫でながら、

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思っていることと違う言葉を言うってことは、
その言葉の方をみんな信じちゃうんだよ。

だから、どれだけ心の中で「遊びたい」と思っていても、
話した言葉が「遊びたくない」なら、遊ばないってなっちゃうんだよ。

今は、自分の心と反対の言葉を言って、
伝わるかどうかを試している時期なのかもしれないね。

ただ、何回もやってみてそろそろ気がつくと思うけど、
心で思っていても、言葉で話した方が伝わるよね。

だから、「遊びたくない」って言いたいのなら、
「本当は遊びたいけど、遊びたくない」って言ってくれたら、
ああ、本当は遊びたいんだなって伝わるよ。

自分の気持ちを、ちゃんと言葉で話すことも忘れないでね。

この話をしている最中に寝ちゃった娘ですが、
いつかわかってくれる日がくるといいなぁ。

さて、いろいろと気忙しいままですが、
この間に大掃除も始めましょうかね。

さ、がんばるぞ!


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悲しみの雪

悲しみは ただしんしんと 降りつもる 色音もなく 冷たさ増して

かなしみは ただしんしんと ふりつもる いろおともなく つめたさまして

人の悲しさというものは、色や音はないものの、雪のように冷たさだけ増しながら心に降りつもる。

祖母が亡くなり、
悲しさを実感するよりも先に、
いろいろなことに追われていた両親。

忙しいからこそ、
悲しみにくれる時間がないだけで、
そうこうしている間にも、
まるで雪のようにひっそりと悲しみは降り積もっているはず。

それは、
音もなく色もなく消えることもない。

せめて今、春なのであれば、
悲しみの中にも希望が見出せそうなものを。

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この凍えるような空。
降り止むことのない雪。

まだまだ続く厳しい冬は、
これからが本番とも言える。

どうかどうか、
この近年稀に見る豪雪はここら辺にして、
少しでも晴れ間を見せてほしい。

少しだけでも、
まだ春遠くても。

少しでも悲しみが癒えますように。


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常春の国へ旅立つ祖母

雪深い 津軽の冬に 別れ告げ 祖母が向かうは 常春の国

ゆきふかい つがるのふゆに わかれつげ そぼがむかうは とこはるのくに

先週末、大正生まれの祖母が亡くなりました。
大往生という言葉にふさわしく、
みんなに見守られて。

江戸にいる私は間に合わなかったのですが、
まるで眠るように、
すーっと呼吸が静かになったと聞きました。

祖父も同じように、
みんなに見守られて大往生。

祖母が亡くなった時間は、
祖父が亡くなった時間とほぼ同じ。

戒名も祖母が好きだった文字があり、
遺影の顔も穏やかで、
参列者の方々も悲しみというよりは、
今まで頑張ったねという感じでした。

主人と娘と共に、
なんとかお通夜とお葬式に出席し、
そのままとんぼ返りするように空港へ。

青森での滞在時間はあっという間でした。

昨年初夏に入院してからというもの、
ずっと寝たきりだった祖母。

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やっと自由に動き回れるだろうし、
おいしいものもいっぱい食べられるようになったはず。

なにより、
祖父に先立たれて二十年。

あの頃からいろんなことが変わりました。

兄も私も結婚し、
それぞれに子供をもうけ、
あげくのはてに今は私たち一家は東京にいます。

思えば、
実家の畑を宅地にして、
私の家を建ててくらさせようと言っていた祖父。

祖母が持つお土産話を聞いたら、
きっと驚きまくるだろうとちょっとくすっとしてしまいます。

おばあちゃん、よくがんばったね。
最後まで、がんばってくれてありがとう。
おじいちゃんにいっぱいお話し伝えてね。
そして、二人仲良く、見守っててね。

今日は冬至。
幼い頃、祖母と祖父がいろいろと教えてくれたことを思い出し、
娘にも伝えていかなくちゃと思う今日この頃でした。


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小さな助手

今年から 小さな助手が 仲間入り「三輪車さん、ふきふきするね」

ことしから ちいさなじょしゅが なかまいり さんりんしゃさん ふきふきするね

去年とは違い、今年から娘も参加の大掃除。
ベランダでウェットティッシュを片手に、窓や三輪車をふきふきしてました。

娘も3歳になり、
お手伝い熱がさらに盛んに。

そろそろ大掃除を始めようかと、
ベランダに出ようとしたら、
自分もやりたいとのこと。

ウェットティッシュを渡して、
網戸や窓、三輪車をふきふき。

黒くなるウェットティッシュに
「わあ、ここもバイキンマンにまっくろくろにされてるー!」
「おうちさん、キレイキレイするからね!」
俄然、気合の入る娘。

こうやって真っ黒になるくらい、
頑張って汚れから守ってくれてるんだよ。

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だから、お掃除するときは、
「ありがとう」って言いながらするんだよ。

「はーい!おうちさん、ありがとう!!」

まだまだ拭き残しもあるし、
いかんせん力の加減が難しそうだけど、
家も三輪車もピカピカ光って嬉しそう。

さあ、小さな助手さん、
今日も大掃除がんばろうね。

うたのわに参加しています。


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