悲しみの雪

悲しみは ただしんしんと 降りつもる 色音もなく 冷たさ増して

かなしみは ただしんしんと ふりつもる いろおともなく つめたさまして

人の悲しさというものは、色や音はないものの、雪のように冷たさだけ増しながら心に降りつもる。

祖母が亡くなり、
悲しさを実感するよりも先に、
いろいろなことに追われていた両親。

忙しいからこそ、
悲しみにくれる時間がないだけで、
そうこうしている間にも、
まるで雪のようにひっそりと悲しみは降り積もっているはず。

それは、
音もなく色もなく消えることもない。

せめて今、春なのであれば、
悲しみの中にも希望が見出せそうなものを。

スポンサーリンク

この凍えるような空。
降り止むことのない雪。

まだまだ続く厳しい冬は、
これからが本番とも言える。

どうかどうか、
この近年稀に見る豪雪はここら辺にして、
少しでも晴れ間を見せてほしい。

少しだけでも、
まだ春遠くても。

少しでも悲しみが癒えますように。


スポンサーリンク

あなたに寄り添う心の短歌は、日常のふとした瞬間を短歌でつづっています。

人の心、季節の移り変わり、花の色、風の音。それは気にしなければ気にならずに済むくらいの小さな出来事。

その小さな出来事を忘れないように、思い出せるように、短歌を作ります。あなたの心の琴線に触れる歌があれば幸いです。

ブログランキングに参加してます。よろしければクリックお願いいたします。

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
スポンサーリンク