津軽百首

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津軽百首(幻の十三湊)

哀しみの 砂と眠るは 十三湊 ひとり鴎よ 泣いてくれるなかなしみの すなとねむるは とさみなと ひとりかもめよ ないてくれるなかつて栄華を極めたと言われ、今は砂の中に眠る十三湊。私と同じようにひとりでいる鴎よ、泣いてしまうから鳴かないでくれ...
津軽百首

津軽百首(托鉢する僧に)

枯ら声と 鈴の音重ぬ 尾花野に 坊の涙も なくぞなからむからごえと れいのねかさぬ をばなのに ばうのなみだも なくぞなからむしわがれた声に鈴の音を重ねすすきが揺れる野を歩く托鉢の僧よ、涙は流さないだろうか、いや流したはずだ。※かれをばな(...
津軽百首

津軽百首(鶴の舞橋)

富士見湖の 水面にしづく 舞橋や いつぞ飛び立つ 田鶴にかはりてふじみこの みのもにしづく まいはしや いつぞとびたつ たづにかはりて津軽富士見湖の湖面に映る鶴の舞橋よ、おまえはいつか鶴に姿を変えて飛び立つのだろうか。青森県鶴田町にある津軽...

津軽百首(初雪の頃)

冬枯れの 色なき里に 袖返し 岩木の神は 雪をふりつむふゆがれの いろなきさとに そでかえし いわきのかみは ゆきをふりつむ収穫が終わり疲れ果てた大地を癒すために、岩木の神が袖を翻し雪を降らせて津軽平野を守り眠らせるのでしょう。収穫が終わり...
津軽百首

津軽百首(藁焼きをする父)

藁焼きの 風に倣いて 畔行けば 父の背見える 秋の夕暮れわらやきの かぜにならいて あぜゆけば ちちのせみえる あきのゆうぐれ夕暮れ時、藁焼きの煙の先を辿りあぜ道を歩くと、煙の中に父の後ろ姿が見えてきます。稲刈りが終わると、津軽平野は藁焼き...
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